こういう店に当たると穴場ってこういうんじゃないのって思うよ千日前「みよし」

味園ビル地下のキャバレー「ユニバース」に行ったことのある(そんだけ歳いってるってわけだが)俺からしたら千日前は馴染みがあるので“今、裏難波が熱い!”とかいわれても“へぇ〜ハナクソホジホジ”って感じなんだが、しかしまぁ逆に表難波とでもいうべき辺りを知らないんだよなぁ、あんまり華やかなところには近寄らない人生だから。
それはそれとして、じゃあその裏難波ってのをウロついてみると、なんだか早く閉まる飲み屋が多くないか?
観光客とかしか来ないから、終電に合わせてサッサと閉店するってわけかね。

味園ホテルにチェックインして、さて近所で酒を飲もうと思ったわけです。
だが23時過ぎの時間帯に、あんまり開いてる飲み屋が見当たらない。
そりゃ皆無ではないが、良さげなところは閉店間近と断られ、空いてるところは好みじゃなかったり、あとはチェーン居酒屋だったりで、彷徨ってしまった。

で、わりと良さげなんだが客が一人も入ってない店があって、入ってみようかどうしようかと逡巡した。
なぜなら大阪では、良い店は盛況で行列までできるが、いまいちな店は閑古鳥という明暗が残酷なほどにクッキリしているというのを体感していたからだ。
それに近い傾向はどの都市でもあると思うが、なかにはツマンナイ店が宣伝力だけで集客してるケース、また住民が良い店を選び取る能力が低くてクソみたいな店が流行ってるってケースも少なくないわけよね。
良い店なのに客が少ないってケースもあるわけよ。
だが大阪は、どんだけ客が入っているかは明確に指針となってしまう街だと認識している。
だから、客が一人も入ってない店に飛び込むのを躊躇してしまう。

店内を覗くと、もうけっこう歳のいった店のオバチャンが一人、所在なげに佇んでいた。
それが「みよし」だ。

みよし:外観

古びた飲み屋で、壁もだいぶくすんでいる。
入り口から奥へ、年季がはいってそうだがシッカリとしたカウンターが伸びて細長い店。

みよし:店内みよし:店内

カウンター向こうの棚には俺の嫌いな銘柄のビール瓶が並んでいて、失敗したかなと思う。
食べものメニューはそこそこある様子で、カウンター上にも惣菜が用意されていた。

さて、だいぶ辺りをウロウロして喉が渇いてたしビールだ。

みよし:ビール

キリンラガー瓶があって嬉しい。
良かった、俺の嫌いなのしかないのかと思ったよ。
大瓶600円だったのでそんなに安くないが、難波だとこんなもんだろ。

くたびれた店だなという印象を持ったが、店のオバチャンは意外と快活だった。
裏難波ってホントに熱いんですかネみたいな与太話にも気さくにつきあってくれて、遅い時刻に立ち寄ってるのにウェルカムな空気だった。
やがて俺の後に、若い男子が一人で店に入ってきた。
大阪在住の子だが独り飲みは初めてってことで、話しかけられたので独り飲みの楽しさを熱く語った暑苦しいオッサンが俺です。

ちょっと小腹が空いて、玉子焼きをお願いした。
遅い時間だし手間かなと思ったが、快く応じて焼いてくれた。

みよし:料理

まるで出汁巻とかじゃないし、フワトロでもない火がしっかり入りきった玉子焼きだが、こういうのも良いんだよ。
やや塩っぱめで、酒に合う350円。

若い男子と店のオバチャンと与太話をしてたら、韓国人男子2名が店に入ってきた。
もう閉店って時刻だが(過ぎてたかもしれない)、オバチャンは初見の異邦人のために営業時間を延長して迎えた。
ちょっと張り切った感じに、よーしオバチャン今夜はガンバっちゃうゾ! という気持ちがちょっとだけ垣間見えて、なんだかカワイイなぁと思ってしまったよ。

韓国人男子も交えて、あれこれ話しつつハイボールも一杯。

みよし:酒

なんだか、俺は普段そういうの苦手なんだが、店も客も一体になって楽しい時間を過ごしたんだよな。
人気とされるエリアにあって、地味に目立たず佇む飲み屋で、メディアに注目されずネットにクチコミも見当たらないような店で、良い酒を飲んだ。
こういうのが、穴場ってんじゃないかな。

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みよし居酒屋 / 近鉄日本橋駅日本橋駅難波駅(南海)

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