ここは穴場だと俺は思うぜ六ツ門路地の寿司屋「銀貨一枚」

久留米市内の六ツ門町にはアーケード街があって、西鉄久留米駅から近く昼間はそこそこ賑わっている。
いろいろな商店や飲食店が営業していて、寂しいシャッター街という印象はない。
そして路地は、昔の面影を残した味のある通りで、すべての路地を探索してみたくなる魅力がある。

銀貨一枚:外観

久留米で餃子と言えば「五十番」が人気だが、かつては「新世界」という一帯に店舗があった。
開発で「新世界」は無くなってしまったが、寂れた景観がとても好きだった。

その「新世界」を思い出させる路地に、「銀貨一枚」という寿司屋がある。
場末感のある路地にあって初見では入りにくいかもしれないが、店先で価格帯の安さが示されているので安心……いや暗い路地で安さアピールされると逆に警戒しちゃって入りにくいか?

銀貨一枚:外観銀貨一枚:外観

金曜の19時台、店に入ってみると先客はなかった。
ずいぶん狭い店だなという印象で、調理場を囲むカウンター席のみ。
二階へ上がる階段があるが、なんだか荷物置き場の様相で二階は客席ではないんだろうな。
壁や天井の一部が鏡張りになっており、大将によると広く見せるためとのことだったが、いやなんか昭和のスナックみたいな気しかしないのだが。

さて寿司を食う前に刺身でもと思い、大将にオススメを訊くと貝類をすすめられた。
なるほどネタケースを覗くと立派な貝が鎮座しているのだが、俺はあんまり貝が好きではないので、いわし、さば、2種盛りのお造りをお願いした。
オススメを否定されても大将は嫌な顔などせず、お造りを出してくれた。

銀貨一枚:料理

身の厚いさば、こりゃうまそうだ、これにはポン酒を合わせねばなるまい。
杜の蔵を常温でもらった。

銀貨一枚:酒

ポン酒と刺身、幸せを感じる組み合わせだよな。
刺身のケンが大根でなく胡瓜なのだが、これがサッパリとして、さばの濃厚な旨味を引き立てるし口腔内をニュートラルにしてくれて、いわしも美味しくいただける、またその逆も。

ところでカウンターには落花生が瓶に入れて置いてあり、自由につまんで良いそうだ。
しかし刺身や寿司と落花生ってのもミスマッチだなと手を出さなかった。
店内に相撲取りの写真が飾ってあり、それは大将のお父上であるって話を聞いたり世間話をしたり、なかなか気さくな大将である。
ちなみに屋号はワンコインで寿司が食えるよってな意味ではなく、聖書の一節に由来してるんだと。

銀貨一枚:店内

黒板メニューに江戸前寿司と記されており、なるほど東京で寿司を握ってた大将なんだな。
では江戸前寿司をいただこうと、黒板に書いてある上から順にヅケ、アナゴ、コハダと注文する。

銀貨一枚:寿司銀貨一枚:寿司

うまい。
特に、漬けられて艶かしく赤いヅケのまぐろが、うまい。
漬け汁はサラっとして出汁の旨味がありつつ爽やかなほど風味は軽く、とても上品な味わいでいて、まぐろのネットリ感も楽しめて良い。
こはだ、穴子もうまかったが、ヅケは特筆すべき美味しさだよ。

あー、こう言っちゃなんだが、場末感のある小汚いとも言える店で、こんなに美味しい寿司が食えるなんてという驚きと歓びがあるねぇ。
二杯目の杜の蔵を飲みつつ、まぐろが良いから鉄火も食いてぇなと思った。
メニューには巻ものは手巻きとなってるが、細巻でお願いすると応じてくれた。
だいたい手巻きは安くて細巻はお高くなるもんだが、俺は細巻が好きなのよ。

銀貨一枚:寿司

うん、鉄火巻きもうめぇな、期待通りだぜ。
細巻とポン酒ってのも至福の組み合わせよの。

なんだかそんなに人気店ってようではなく、頑固な職人の店って雰囲気でもなく、うらぶれた感のある小ぢんまりとした店だが寿司がうまい。
重度喫煙者の俺としては禁煙なのが残念だが、それでも好きな店だなと思わせる寿司のうまさよ。
ここは穴場だと俺は思うぜ。

↓「食べログ」での店舗情報

銀貨一枚寿司 / 西鉄久留米駅花畑駅

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