俺の原体験にはないはずの郷愁「篠田屋」京都市東山区三条通大橋東入大橋町

久しぶりに京都へ行くことになり、どこか素敵な店に行きたいと事前にGoogleMapsで情報収集をした。
任意のエリアで“酒場”とか“大衆食堂”といったキーワードで検索をかけ、良さげな店の画像を見てみるというのが、いつものやり方だ。
どんな外観の店で、酒や料理はどんなものがあるか画像を見るとわかるし、メニューを撮った画像も上がっていることがおおいので価格帯はどうなのかというのも、だいたいわかる。

それで、これは是非とも行きたいな、という食堂を見つけた。

篠田屋篠田屋

三条の「篠田屋」、まずこの外観がたまらない。
なんでも1904年創業だそうで、“昭和のあの頃の”とか“昔ながらの”どころじゃない歴史があるわけだ。

篠田屋篠田屋

メニューは少ない。
その少ない中に、惹かれるものが2つあった。
中華そば、そして皿盛(さらもり)。

篠田屋篠田屋

店内は、外観よりもっと時の流れが染みついているという風情だった。
風情というか、いや飾り気なく素っ気ない内装や調度だったりするんだけど、だからエモいノスタルジーてんこ盛りとかではないんだけど、詫びとか錆びとか感じるのよ。

篠田屋篠田屋

中華そば550円也を注文した。
つーか安いよね、550円。
それはそうと、この見た目が素晴らしい。
ああ、これこそが昔ながらの、紛うことなき正調の中華そばだ、という感慨がある。

というのは、嘘だ。
だって俺には、昔ながらの中華そばの、原体験がない。
九州育ちの俺に、幼少期に食った中華そばの原風景なんかないんだもの。
ただし、憧れはあった。
ドラマとか映画とかで、黒いスープのラーメンというものは見たことがあって、自分の環境には白いスープのラーメン(つまり豚骨ラーメンね)しかないので、あの黒いのを、いつか食ってみたいという憧れはずっとあったんだよね。
それはもう大人になって叶ったんだけども。
だが、この「篠田屋」の中華そばは、ああ俺がずっと憧れてたのって、これだったか……みたいな感慨があったよ。

とか言いつつ、なんで最初っからこんなに胡椒がかかってんの、って面食らったけどね。
ただ食ってみると胡椒にむせかけることもなく、またスープの塩っぱいというものではなくじんわり旨味があって、とても満足できる中華そばだった。

皿盛も食いたかったけどな、中華そばも皿盛もって一度に食えるほど俺は育ち盛りじゃない。
今回は、中華そばだけで満足。

篠田屋篠田屋

10日ほどして再訪。
ま、あらかじめ2回は京都に行くんじゃないかなって予定だったのよ。
だから初回は中華そばだけで済ませたわけなのよ。

篠田屋篠田屋

さぁ、これが皿盛だ。
750円だ。
パッと見、ああカツカレーじゃん、って思うじゃない。
そば屋でカツカレーとか出す店あるじゃん、それでしょ、って思うじゃない。

篠田屋篠田屋

光を反射しての、照りがすごい。
これ、そばのツユでカレー粉を溶いて片栗粉でトロみを……とかいうレベルじゃない。
トロってしてる程度じゃなくて、なんかもうゼリーみたいなのね。
なんかもう某ウィダーインゼリーくらいある。
それでいて、ぼやけた味ではない。
スパイシーでホットなわけじゃなく基本的に優しい味だが、サクっとしたカツがアクセントになることもあり、短調で途中で飽きるとかではなくパクパク食べちゃえるやつだったな。

篠田屋

満足した。
二度にわけてだが中華そばも皿盛りも食えて満足した。
この空間にも満足した。

京都には他にも、ここみたいな店があるんだろうね、きっと。
大阪とは違う魅力があるなって感じるから、これから京都を訪れる機会を増やしたいなぁって思う、

この店に最初に行ったのは2020年12月09日
↓「食べログ」での店舗情報

篠田屋定食・食堂 / 三条駅三条京阪駅京都市役所前駅

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プロフィール

どうも、割った鍋です。
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九州在住、大阪常駐。

大衆酒場、立ち飲み屋、酒屋の角打ちが好きです。

重度の喫煙者であり、昼酒を好むという、社会的にちょっとアレなオッサン。

2014年9月24日開設


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