2019/12/28
ようやく4年越しの感慨「たつみ」京都市中京区裏寺町通四条上ル中之町
いつだったっけ、と確認してみたら2015年3月5日のことだった。その日、河原町の「たつみ」に行き損ねた。

京都いえば「京極スタンド」くらいしか知らなかったその頃、きっと他にも素敵な酒場があるはずだと調べて「たつみ」の情報に辿り着いき、これは間違いなく俺が好きなやつだと確信していた。
そして京都を訪ねる機会があった際、意気揚々と向かったんだが、なんと定休日に訪問してしまうという間抜けなミスを犯してしまったのだ。
木曜定休だということを把握していなかった、まったく自己責任の落ち度で「たつみ」で飲むことは叶わなかった。


それから、なかなか京都に足を延ばす機会はなく、時は流れてようやく4年越しで「たつみ」の前に立った。
前回も、休業している店舗の前に立ち尽くしたわけだが、その頃と佇まいは変わってないなぁという喜び。
今回はちゃんと看板に灯がはいってるぞ、という喜び。


昔ながらの、という店先の風情。
昼から飲める店で12時開店、このとき16時で、もうだいぶ客が入ってるんだろうなと思いつつ店に入った。

“座り”は埋まってたが、“立ち”はなんとかいけた。
もともと此処は立ち飲みと認識していたので、むしろ立ちでウェルカム。
まずビール、キリンラガー瓶があって嬉しい。

立ったポジションはあんまり良くなくて、店内を見渡しにくかった。
壁にはどの面にもたくさんの品書き短冊が貼ってあるが、その全容はうまく把握できなかった。
が、まぁとにかくラインナップ豊富だねぇ。
観察してると、日本全国の酒のアテが揃ってるって様相だな、ルイベとか“へしこ”なんかもあるんだね。


あなきゅう、それからビールを飲み干して清酒を。
地酒もいくつかあったけど、あえての“清酒”を。
こういう、昭和の空気で賑やかな酒場では、ちょっといい酒よりは名もなき“清酒”っていうのが気分だ。

あなきゅうは、無難な選択として選んだ。
京都だしなぁ、鱧とか注文しようか、天ぷらあるよなぁ、とか思ったんだけどね、やめた。
“あらあら、鱧ですの、今の時期は旬と違いますんやけどなぁどす”とか思われるかもしれないと、イモを引いた。
意気地のない俺である。

さらに無難に、コロッケ。
いや、酒のアテはなんでもよかったのよ、この店で飲めてるってだけで感慨ひとしおだったから。
それはそうと、店のスタッフは若い男子中心で、忙しく良く働くなぁと思ったんだけど。
品物を受け渡すカウンターの奥、厨房の人がすごかった。
だいぶ年齢を重ねられた女性で、もしかして女将なんだろうかと思ったが、調理をこなしながら客席の様子をばっちり把握してるんだよ、そして若い男子たちの司令塔になって店をコントロールしている。
すごく、デキる人だなぁって感心した。
そういう人に支えられて、素敵な酒場ってのは存在できるんだよねぇ。
想いが募っていた「たつみ」、予想以上に良い店だったよ。
この店にようやく行けたのは2019年12月25日
↓「食べログ」での店舗情報
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