一貫10円だけじゃない「名前のない寿司屋」東京都新宿区新宿歌舞伎町

東京には寿司を一貫10円で出す店があるという。
都会は恐ろしかところばい。
ぜひ行ってみねばと新宿「名前のない寿司屋」を目指した。

場所は歌舞伎町とのことで、とりあえず靖国通りを超えて区役所通り。
何年前からだろう、この界隈は黒人青年キャッチが多いよね。
アフリカンアメリカンっていうよりポリネシアンなのかな、人懐っこい笑顔でキャバクラだかもっと怪しいヤツだかを勧誘してくれるのをスルーしつつ目的の店を探すが見つけきれず、もういっそ黒人青年に「名前のない寿司屋」って知ってるか訊いた。
青年には判らなかったようだが、彼の先輩だか元締めだかの日本人中年に話を繋いでくれて、寿司が一貫10円なんだと言うと“ああ、わかった”と案内してくれた。

名前のない寿司屋

この、路地に勝手にバザールが出てるみたいなゴチャゴチャした場所に、目的の店は紛れていた。
あー、こりゃ見つけきれなかったなと思い、キャッチに感謝した。
というわけで、この店を探して迷ったら、皆さんもキャッチに訊いてみたらいいと思うよ。

名前のない寿司屋名前のない寿司屋

ようやく辿り着いた「名前のない寿司屋」は、満席のようで、店先のテーブル席も埋まっていた。
もっとも、テーブル席はグループ客用なんだろうけど。
店内を覗くと中は狭く、小さな厨房で忙しそうにしている大将に“一人いけます?”と声をかけると腕をクロスしてダメだというサインを送ってきた。
そろそろ出るよ、と一組の先客が声をかけてくれたので、店先で少し待った。

名前のない寿司屋名前のない寿司屋

ほどなく、席が空いて店内へ。
席といっても、この店はオールスタンディング(店先のテーブル席を除く)、立ち食い寿司の店だ。
壁には品書きがベタベタと貼られ、目当ての一貫10円の寿司の貼り紙も。
ああスゲぇ、ほんとに一貫10円なんだなぁ。
この日の日替わり超特価は、ぶり。

名前のない寿司屋名前のない寿司屋

さっそく、ぶり。
それと、小肌と炙り〆サバ、それぞれ2貫。
ぶり、10円というクレイジーな破格値だが、立派にちゃんとした握り寿司だった。
決してイロモノではなく、10倍の金額を払う価値のある、きちんとした寿司だった。

名前のない寿司屋名前のない寿司屋

超特価寿司を注文するにはワンドリンクのオーダー必須という制約があったようだが、俺が寿司屋で酒を飲まないはずがないので実質ノー制約。
日本酒はなにがあるか訊くと「高清水」と「一ノ蔵」だと、女子スタッフが応えてくれた。
脊髄反射で「一ノ蔵」をオーダーしたが、あらためて品書きを見ると「高清水」500円で「一ノ蔵」700円、高い方を選んじゃって“しまった”と思った。

名前のない寿司屋

ところで、店は基本的に大将独りで切り盛りしていると思われる。
ネット上のレビューを眺めても、店のスタッフに関しては大将のことしか言及されてないようだ。
だがこの日は週末だったからか、女子スタッフがいた。
この女子が、なんともいえない良いキャラで、憎めないタメ口接客で個人的に好ましかった。

名前のない寿司屋名前のない寿司屋

さて、夜も深くなって後客もそう訪れず、のんびり飲むかという空気になってきた。
寿司のほかに刺し盛りもあるんだな、安いなと注文してみた。
これがまた値段以上に立派なもので、四点盛りだったかな、これで490円とは嬉しいねって代物だった。
これをアテに日本酒を追加、今度は安いほうの「高清水」を。

名前のない寿司屋

そろそろラストオーダーという時間になった。
タメ口女子に“ねぇねぇねぇねぇ”と肩をポンポンポンポン叩かれながらオーダーを促されたので(これがまた悪い気がしない)、ねぎとろ巻をお願いした。

やや怪しいロケーションに、殺風景な店舗、無愛想な大将。
庶民価格のうまい寿司、刺身。
まったく気取りのない空気だし、喫煙可。
ここは、一貫10円の寿司がある、というだけの店じゃないね。
超特価寿司目当てじゃなく、また行きたいと思わせる魅力がある店だった。

↓「食べログ」での店舗情報

名前のない寿司屋立ち食い寿司 / 西武新宿駅新宿西口駅新宿三丁目駅

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