2021/10/28
天王寺っつったら、この通りだよね。

ナントカ通り、とかって名前があるのか知らんけど。
ここ、ぜひとも再開発なんかせずこのままであって欲しいと思っている。
ともあれ、この通りにあって以前から行きたいと思ってたが機会を得られずにいた店に、ようやく行けた。


「種よし」。
看板に“立ち呑み”の文言が残っているが、立ち飲みではない。


なにしろ品書きの短冊がすごい。
その量、色とりどりなところ、七夕か。
あまりに品数が多すぎてクラクラするほどで、じっくり目を通して何を注文するか吟味したいと思うんだけども情報量のあまりもの多さで脳が情報の収集と判別を拒否してしまう感じ……まぁ俺の脳が長年の継続的な飲酒などにより萎縮しているだけかもしれんが。
それでもよくよく見ると、ただただ品数が多いだけでなく、日本各地のご当地メニュー・食材があまねく揃っているようだと気づいて驚愕する。
北海道ジンギスカン、気仙沼サメ唐揚げ、福井へしこ、浜名湖うなぎ刺身、広島牡蠣、高知かつお腹皮、佐賀むつごろう、鹿児島地鶏、沖縄ゴーヤチャンプル...etc.ポピュラーなご当地グルメから現地の人しか食わないだろうってレアなものまで来たから南まで鬼気迫るほどに網羅されていて、やっぱりクラクラしてくるねぇ(そういえば外国のやつもあったな)。

とか言いつつ、俺って珍味とか苦手なのでフツーにビールと鯛の刺身。
刺身、280円だったのよ安いよね。
品数がやたら多いだけでなく、どれもかなり安いんだわ。


熊本名物のポテトサラダが詰まってる竹輪を揚げたのもあったし、普通にまぐろ納豆なんかも。
なんだよ冒険してねぇオーダーだなって、読者諸氏には感じられるであろう(異論はない)。


日本酒と、チーズわさび漬和え。
すごく酒がすすむやつで、日本酒おかわり。
常連諸氏は短冊を見ずに注文をしていて、いくつかは“廃盤になった”とのことでゴメンナサイされていた。
膨大な品書きは、入れ替わっているんだなぁ。
食材によって入手困難になった、価格が高騰して、とかあるんだろうね。
しかしまぁ、奥深い。
掘っても掘っても、という混沌さえ感じる。
まぁそれは別としても単に、安く飲めるしタバコも喫える、という酒場でもある。
また行きたいという誘惑に駆られる。
この店に行ったのは2020年10月27日
↓「食べログ」での店舗情報
種よし (立ち飲み居酒屋・バー / 天王寺駅、天王寺駅前駅、大阪阿部野橋駅)