美しき純喫茶の美味なるプリン「喫茶 水鯨」大阪市西区川口

事前に知っていたことだけど、素敵な内装の純喫茶があると。
その店は石川県金沢市に存在した「珈琲館禁煙室」を大阪に移築して、かつての面影を引き継いでいるのだというエピソードも知っていた。
それはいつか行ってみたいものだと思っていて、その機会を得て訪れてみたわけだが……

喫茶 水鯨喫茶 水鯨

いやもう、なにこれ、まず外観から素晴らしい建物じゃないの。
反則だろってぐらい、内装が素敵らしいとか金沢から移築してとか、そういうのが吹っ飛ぶ思いだった。
この近代建築、まぁ大阪って美しい近代建築があちこちに残ってる街なんだけど、ここは「川口アパート」って建物らしいんですけど素敵過ぎて住みたいぐらいだね。

喫茶 水鯨喫茶 水鯨

と、もう外観だけでテンション上がったんだけど、いったん落ち着こう。
看板のデザインかわいいね、下品じゃないレトロさで。

店内に入ると綺麗なステンドグラスが目に入ったが、そのホールの奥にあるカウンター席に案内された。
まぁ独り客なのでね、そうなるよね。

喫茶 水鯨喫茶 水鯨

しかしカウンターもなかなか、豪奢ではない控えめな品の良さで、ちょっと背筋がのびる感じがある。
それはそうと、この店は禁煙であった。
オリジンである「珈琲館禁煙室」は、その屋号に反して喫煙できたらしいのだが、こちらは禁煙だ。
なので、コーヒーはよしてレモンスカッシュを注文した。
コーヒーとタバコは切っても切れないものだから、喫わずにいられるように。
それと、プリンをお願いした。

喫茶 水鯨喫茶 水鯨

レモンスカッシュっていう飲みものを、何年ぶりに飲んだだろうか、うまい飲みものだね。
そしてプリン、これが凄く美味しかった。
硬めのプリンで、美味しさが濃厚なんだよ。
おかわりしたくなったが、糖分の摂取的にちょっとアレなんで我慢したが、本当にうまかった。

喫茶 水鯨

帰り際に、店のマッチをもらった。
思わず“店は禁煙なのにマッチ作ってるの”って言葉が出てしまったが、実は喫煙できるテラスが一応あるのよね。
わざわざマッチを作るっていうのは、喫茶店文化を伝承したいって想いなんだろうね、きっと。

またプリンを食いに行きたいなぁ。
最終的に建物の素晴らしさも移築のエピソードもなにも、プリンに持っていかれた。

この店に行ったのは2022月03月10日
↓「食べログ」での店舗情報

喫茶 水鯨喫茶店 / 阿波座駅玉川駅西長堀駅

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喫煙はOKなのだ「駱駝屋」大阪市西区京町堀

朝から仕事して昼メシ食って午後も仕事して、って部屋にずーっといると気分転換したくなる。
というわけで、買い物を兼ねて散歩してたら、気になる喫茶店に出会った。

駱駝屋駱駝屋

靱公園の北西あみだ池筋沿いの「駱駝屋」。
まず、昭和な喫茶店だなぁという佇まいに惹かれるわけだが。

駱駝屋

路上の置き看板に掲示された注意書きが“?!”って二度見しちゃう内容で。
曰く、電子タバコと加熱式タバコは禁止なのだ。
だが、“喫煙はOK!!”なのだ。
言い換えると、紙巻きタバコはOKということだね(まぁ葉巻、シガリロ、シャグもOKだろうね、きっと)。

俺は重度の喫煙者なんだけど、電子タバコや加熱式タバコにはぜんぜん興味がない。
そんな俺は“禁煙だけど加熱式タバコのみ可”みたいスタンスの飲食店に対して思うところがある。
思うところがあるってゆーか、ぶっちゃけ“なんだこの野郎”と感じていた。
その逆だ、この店は。
そのスタンス、俺は全面的に好きだ。

駱駝屋駱駝屋

そんなこんなで、なんだか内心ニマニマしながらコーヒーをいただきました。
3種類のブレンドの中からゴールド(イタリアンロースト)を。
焙煎の度合いで選べる場合、ストロングなのが好きなのよ。

しっかりとした苦みが楽しめつつサラっとして美味しかった。
ただちょっと、提供温度が俺にはちょっと高かった。

駱駝屋駱駝屋

ウッディで流れていった時の積層を感じる店内、もう53周年だって。
昭和だなぁ渋いなぁだけじゃなく、店内あちこちにラクダのモチーフのあれこれが溢れていて、それは可愛い。
マスターは職人然としているようで優しい空気感があった。
帰り際に、なぜ電子タバコと加熱式タバコは禁止なのか訊いてみたら、ちょっと悪戯っ子みたいな笑顔で理由を答えてくれたんだけど、それを知りたい人は店に行ってみてね。

この店に行ったのは2022月03月07日
↓「食べログ」での店舗情報

駱駝屋喫茶店 / 阿波座駅中之島駅肥後橋駅

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開業当時の先鋭は今もなおクールの極北「マヅラ」大阪市北区梅田

<追記:2022年03月05日>
久しぶりに立ち寄った、2022年03月01日。

マヅラマヅラ

以前はどの席でも喫煙可だったと記憶しているが、今は分煙なんだねぇ。
タバコを喫う客は、奥のほうへ案内される(が、別に空間は仕切られていないので分煙の効果はどんなもんか)。

マヅラマヅラ

実はウイスキーを飲もうと思って寄ったのだが、昼間は提供していないと。
これは以前からそうだったっけかな。
じゃあウイスキーは諦めてコーヒーとケーキで。

マヅラマヅラ

ケーキは選べなくて、月ごとに1種類だけなのかな、このときはチーズケーキ。
コーヒーとぉ、それとケーキ、ってな注文をしたのだが、親切にケーキセットとして伝票処理されていて感謝。
あ、改めて伝票に印刷されてるわな酒を提供するのは18時からなんだね。

久しぶりに来たら、ちょっと変わったなと思ったが、時流に合わせてちょっと変化しつつも、長く存在し続けて欲しいって思うよ。

<追記:2019年04月16日>
ここには何度か再訪している。

マヅラ

最初に行ったとき大きな感銘をうけて、そして次は夜にジョニー・ウォーカーを飲みに行きたいと思った。

マヅラ

なにしろ店の前にジョニー・ウォーカー氏の立像があるから、ここでジョニー・ウォーカーを飲むべきだろう。
酔っ払うほどの分量ではない、きちんとした水割りが提供された。
これが一杯350円で飲めて、ホッとひといきつくことができる、梅田で。

マヅラ

大都会である大阪の、しかも梅田で、すごく安く寛げる素晴らしい店だ。

マヅラ

また最近では、行こうと思わなくてもなんとなく立ち寄ることがある。
そもそも、そういう使い方がこの店には相応しいと思う。

マヅラマヅラ

ちょっと仕事の合間、用事のついでにコーヒーを飲みに立ち寄る。
やがて気づいたんだが、コーヒーに添えられるスプーンとミルクポットが、地味に秀逸だと気づいた。
まずデザインがソリッドで良いのだが、安定性がすごいなと気づいた。
ソーサーの上に置かれたスプーンとミルクポットは、コーヒーカップを持ち上げるとたいてい置かれた位置を保持できずにズレる……という経験を何度も喫茶店でしている。
ここでは、それがない、安定している。
小さなことだが、とてもストレスフリーで小さく感動した。

マヅラマヅラ

それにしても、昼に行くと店先で御大将が客を呼び込む声掛けをしているのだが、いつも声量がスゴくてシャンとしてて素晴らしいよなぁ。

<初回投稿:2018年01月28日>
大阪へ足を運ぶ機会のあるごとに、立ち寄りたい飲み屋のリストを作って巡る順番も決めてガチガチに行動予定を組むのだが、まぁ大人気ないというか飲み屋ヲタクのようでキモいなと我ながら思うのだ。
そんなわけで、いつものようにリストを作ったが今回は、喫茶店を2軒リストアップしている。

ぜひとも行きたい喫茶店があった。

マヅラ

大阪駅前第1ビルの地下1階にある「マヅラ」。
このビルには以前に「銀座屋」を目当てに訪れたことがあるが、そのときは素晴らしい喫茶店が同じ建物にあるとは知らなかった。
ネットでいろんな検索とかしてた際に、たまたま知った、割と最近に。
それで、内装の画像を見て、とても行ってみたいと思ったわけなんだ。

マヅラ

ジョニー・ウォーカー氏が目印になり、場所はすぐに判る。
それにしても颯爽としてるなウォーカー氏、と思う間もなく店内の様子が視界に入る。

マヅラ

ああ、これがそうか……と俺は感激したのだが、上に載せている画像では皆さんには伝わらないだろうなぁと申し訳ない、ちゃんと撮れていないから。
この店に行きたいと思ったのは、とても洗練されたモダンで斬新な内装を実際に見たい、と思ったからだ。
開業は確か1970年だったか、その時点で最先端の未来のヴィジョンを意匠に込めた内装が、今の視点で最高にクールなレトロフューチャーとして魅力的な空間になっているという様を、見たかったんだ。
それが撮れてないので口惜しい。

ところで、この店は喫茶店だ。
そして、とても安くコーヒーが飲める店である。

マヅラ

コーヒー250円。
全国チェーンの低価格カフェくらいの安さ。
他にはないユニークで素敵な内装の店なのに、コーヒーの値段は驚くほど安い。
コーヒーの味は決して安っぽくはなく、濃いめで酸味も感じる、ちゃんとして美味しいコーヒーだ。
キタの繁華街にこういう店があれば、そりゃ賑わないはずがないってわけで、この日もフロアは混んでいた。
この店は100坪もあるそうなんだが、ほぼほぼ満席という感じに賑わっていた。
それで店内の写真がうまく撮れなかったんだよ、と言い訳させてもらう。

マヅラ

コーヒーだけでなくアルコールも飲める。
ジョニ赤が350円って、安いな、立ち飲み屋より安いんじゃないか?

マヅラ

メニューには仕事しちゃダメとかパソコン開いちゃダメという注意が記されている。
それは長居するなということなんだが、それはそうだと納得できるよ、なにしろ梅田の一等地で、この低価格。
回転率は高めないとやってられない。
そして客はひっきりなしに次々に訪れるし、俺のように“お上りさん”ではなく当たり前に普段使いしている様子の客ばかりだ。
だからこそ開業から70年も、安い値段でやっていけているということだよね。
そこに敬意を表しなければ馬鹿なので、ちょっとMacを開いてメールの処理などしたかったが、俺も喜んで店のルールを守らせてもらう。

あ、タバコはぜんぜん喫えたので嬉しい。
そこは老舗ならでこそだよね。

マヅラ

内装だけでなく伝票も素敵だったな。
こちらはモダンとかクールというより、キッチュな可愛さがあった。
伝票に書かれたコピーも可愛い、パーティとかできるんだね、やってみたいなぁ。

帰り際に、店の外に掲示されてた内装の写真を未練がましく撮った。

マヅラ

これで内装の素敵さが伝わるかなぁ。
ラウンジ状の席、店内中央の円形状にレイアウトされた席(こここそが見所だと思う)に着くにはチャージが必要とのことだが、ぜひ払って座りたい。

この店にはまた、開店直後のまだ客の少ないであろう時間帯に、必ず再訪したい。

↓「食べログ」での店舗情報

マヅラ喫茶店喫茶店 / 北新地駅西梅田駅梅田駅(阪神)

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プロフィール

どうも、割った鍋です。
食べたり飲んだり、飲んだり。
九州在住、大阪常駐。

大衆酒場、立ち飲み屋、酒屋の角打ちが好きです。

重度の喫煙者であり、昼酒を好むという、社会的にちょっとアレなオッサン。

2014年9月24日開設


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